ノアの嘔吐をきっかけに始めた、猫の行動・体調管理システムの研究開発
猫たちの小さな変化を見逃さないために
現在、ライブ配信のうち一つを止めたままにしています。機材の修理を後回しにしているためで、研究開発を優先している私の判断です。楽しみにしてくださっていた方には、申し訳ありません。
「きっかけ」
以前、ノアが数時間のうちに何度も吐き、パルボウイルス感染も疑われたことがありました。
そのとき、ライブ配信でノアを見守ってくださっていた皆さまから連絡をいただき、私もノアが何度も吐いていることに気づけました。もし皆さまが見守り、知らせてくださらなければ、私はすぐには気づけなかった可能性があります。
私一人で、複数の猫たちを24時間ずっと見守り続けることはできません。しかし、猫の体調変化は、人が見ていない時間にも起こります。
そこで、カメラの映像や音声から猫たちの行動を記録し、嘔吐などの異変が確認されたときに知らせるシステムを作ろうと考えました。
皆さまの見守りから始まったこの取り組みを、猫たちの小さな変化を見逃さないための仕組みへ育てていきたいと考えています。
「どのようなシステムを目指しているのか」
現在研究開発しているのは、猫の映像や音声から、実際に確認できた行動や鳴き声を記録し、普段との変化に気づくためのシステムです。
将来的には、次のような行動を継続して記録し、猫ごとの変化を確認できる環境を目指しています。
- 食事や水飲み
- トイレの利用
- 休息時間や活動時間
- 嘔吐などの体調変化
- 転倒や倒れ込み
- 猫同士の関わり
- 鳴き声の回数や変化
例えば、嘔吐と思われる動きを検出したときに、その場面を人が確認できる状態で知らせることが目標です。
このシステムだけで病気を診断することはありません。また、映像に映っていない出来事を、AIの推測だけで決めつけることも避けます。実際に映像や音声で確認できた事実を整理し、最後は人が元の映像を確認できる、安心して利用できる仕組みを目指しています。
この研究開発は、動画を自動的に制作したり、公開本数を増やしたりすることを目的としたものではありません。猫たちの見守り、行動記録、体調変化の早期発見を補助することが目的です。
「現在までの進捗」
現在は、基礎的な調査だけでなく、個別機能の実装と検証を進めています。
- 映像に猫が映っていることを慎重に確認する認識機能
- 猫の動作や鳴き声を、観察できる事実として整理する仕組み
- 映像データを安全に処理・保存するための基礎部分
- 誤認識や、確認しないまま処理が進むことを防ぐための設計
- 実際の猫の映像を使った検証
- 行動記録と通知機能の基礎設計
まだ、すべての機能が完成し、本番環境で安定して動いている段階ではありません。
今後は、実際の映像を使った総合検証、猫ごとの行動記録、嘔吐などの異変を知らせる機能、各機能の統合、継続して運用できる環境の整備を進めていきます。
この先は、必要な設備と費用のお話です。
「なぜ専用の設備が必要なのか」
猫の表情や小さな動きまで確認し、複数の部屋を長時間安定して記録・処理するためには、スマートフォンだけでは難しく、性能のよいカメラや処理用のパソコンが必要になります。
長時間の映像を安全に保存するためのHDD・SSD、バックアップ環境、プログラムの開発や検証を支援するAIサービスも継続して必要です。
コードの作成、確認、修正、監査には、それぞれ月額200ドルのAI開発支援プランを2つ利用しています。一つのAIだけにすべてを任せるのではなく、実装と確認を分け、誤りを減らしながら開発を進めるためです。
「いま使っている環境と、その限界」
現在使っているのは、5年ほど前の一般向けグラフィックボードです。映像を扱うときはこの部分の容量が上限になり、同時に処理できるカメラの本数や、一度に扱える映像の長さが制限されます。実際に、カメラ◯台を超えたあたりで処理が追いつかなくなります。
意外に思われるかもしれませんが、映像処理用のグラフィックボードは、上位の構成になるとそれだけで100万円規模になる場合もあります。一般的なパソコン一台よりも、部品ひとつのほうが高くなる世界です。
ただし、高額な機材をすぐに購入するのではありません。実際の検証結果から必要性を確認したうえで、段階的に環境を整えていきます。
また、高性能な計算機器を安全かつ安定して動かすため、将来的には専用の電源や電気配線の整備も必要になると考えています。パソコンを置けば済む話ではなく、建物側の準備も要るということです。
「研究開発にかかっている費用」
| 処理用のパソコン | 約40万円 |
|---|---|
| 録画を保存するためのHDD(16TB) | 1台 約9万円 × ◯台 |
| カメラ・配線・ネットワーク機器 | ◯万円 |
| AI開発支援サービス | 月 約6万円 |
意外に思われるかもしれませんが、金額として大きいのは保存用のHDDです。長時間の映像を安全に残すには、容量の大きいものを複数台そろえる必要があり、パソコン本体より高くつきます。手元にあった大容量のHDDは、長時間の録画保存には向かないことが検証の中でわかりました。
猫たちの医療費や生活にかかる費用は、この研究開発とは別に考えています。それらを先に確保したうえで、残った分で開発の環境を整えてきました。いま使っているグラフィックボードが5年ほど前の一般向けのものなのも、そのためです。猫に必要なものを先に整えて、計算機は最後にしてきました。
現在は、最低限の実験環境から一歩進んだ、中間的な構成です。
「これから必要になるもの」
| 保存用HDDの追加 | 1台 約9万円 |
|---|---|
| より高性能なグラフィックボード | 最大 100万円規模 |
| バックアップ環境 | ◯万円 |
| 専用の電源・電気配線 | ◯万円 |
いずれも、必要だと確認できたものから順に整えていきます。先に買いそろえることはしません。
「研究開発へのご支援について」
この研究開発を、これからも私一人の資金だけで継続していくことは難しいため、皆さまのお力をお借りできればうれしいです。
この研究開発へのご支援は、主に次の用途に活用します。
- 猫の表情や行動を確認するためのカメラなどの観察設備
- 映像を処理するパソコンやGPUなどの計算環境
- 映像を安全に保存するためのHDD・SSD
- バックアップ環境
- AI開発支援サービスやAPIの利用費
- 認識精度と安全性を確認するための検証・監査
いただいたご支援で何を整えられたか、そして何ができるようになったかを、進展があったときにご報告します。
最後に¥
この研究開発の成果は、保護猫の見守りにも役立てていきます。
これから迎える赤ちゃん猫たちが、元気に育っていけるように。
そして、いま一緒に暮らしている猫たちも、これから出会う猫たちも、元気に過ごせるように。
そのための仕組みを、少しずつ育てていきたいと思っています。
ご支援いただける方は、こちらからお願いいたします。
読んでくださっただけでも、ありがたく思っています。







