前回の記事、新型コロナウィルス(covid-19)が犬から検出?再検査中が新たに情報が出たので調べてみました。
香港農業水産管理局(AFCD)は、2020.3.4に検査結果と専門家との会合の結果
「人間から動物への感染である可能性が高い」 発表しました。
追記
※2020年3月16日 12.13日に陰性だったため、治癒した飼主の元に戻った後、残念ながら生涯を終えました。
検体は行われませんでしたが、分離ストレス・心不全・腎不全で闘病中、17年で生涯を終えた。
2匹目の犬
2歳のジャーマンシェーパードについて情報がでましたら追記します。(3/28現在)
同時に、ペットは新型コロナウィルス(COVID-19)の症状がなく、人間に感染させる証拠は無い
したがって、ペットは捨てるべきでないと発表しています。
専門家とは?
○香港大学公共衛生学院 Experts from Hong Kong University’s School of Public Health
○香港城市大学 City University’s College of Veterinary Medicine & Life Sciences
○国際獣疫事務局 World Organisation for Animal Health
の専門家が会合した結果、「犬はCOVID-19の感染レベルは低い」と全会一致で同意したと発表しています。
そして、犬は、COVID-19の症状は出ていない。とも発表しています。
現在、香港人工島(Hong Kong–Zhuhai–Macau Bridge)の動物検疫施設で隔離され経過観察されていて
陰性になると飼主の元へ戻されるようです。
国際検疫事務所とは?
国際検疫事務所:OIE(World Organisation for Animal Health)
国際獣疫事務局は、1924年に28カ国の署名を得てフランスのパリで発足した世界の動物衛生の向上を目的とする政府間機関です。動物衛生や人獣共通感染症に関する国際基準の策定等を行っています。
引用元:農林水産省/国際獣疫事務局(OIE)国際検疫事務所で、どの様な検査をしたなど、犬のデータが記載されております。
Information received on 01/03/2020 from Dr Thomas Sit, Chief Veterinary Officer / Assistant Director (Inspection & Quarantine), Agriculture, Fisheries and Conservation Department, Hong Kong Special Administrative Region Government, Hong Kong , Hong Kong (SAR – PRC)
国際検疫事務所:OIE Follow-up report No. 1 (07/03/2020)
以前(2020.2.25日)調べた機関の発表はどうでしょうか?
国立感染症研究所
厚生労働省
米国疫病管理予防センター(CDC :Centers for Disease Control and Prevention)
who(世界保健機関)
上記の機関は、以前と解答に変化はありません。(2020.3.5 10:00現在)
2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群・サーズ)はどうだった?
COVID-19は遺伝的にSARS-CoVに類似しているので、SARSを調べてみた。
WHOは、情報の完全性と正確性に関して保証をしないし、責任を負うものでは無いとして文書を発表している。
以下は、国立感染研究所が翻訳した文書の一部を抜粋
一つまたは複数の検査でアモイガーデン地区に住む動物がSARS-CoV陽性であった。それら
はすべてE棟またはC棟における高レベルの汚染に曝露されたペットであった。飼い主が
SARSと診断されてから14日間にわたり、複数のネコの家族と2匹のイヌから口腔咽頭・直
腸ぬぐい液が採取された。8匹のネコと1匹のイヌがPCR陽性であった。14日間にわたり収
集された口腔咽頭・直腸ぬぐい液のPCRにより複数匹の3家族で飼われていたネコから自
然発生の感染が証明された(Trevor Ellis氏、香港農業漁業環境保全省、私信)。SARS-CoV
はネコからも分離され、塩基配列が明らかにされたウイルスはヒトから分離されたものと
区別がつかなかった(Wilina Lim氏、香港特別行政区政府ウイルス部、私信)。血清中和
法によるSARS-CoV感染の血清学的確認は、E棟のPCR陽性ネコ1匹とC棟の1家族の5匹中
4匹(PCR陽性のネコ3匹を含む)から得られた。ネコは隔離中、家族ごとの集団として一
つのおりに閉じ込められ別の部屋に入れられた。個別のおりの中での感染拡散の兆候は限
られていた(これらのネコと密接に接触したネコ5匹は感染しなかった)。感染可能なイヌ
1匹は、14日間密接に閉じ込められていたにもかかわらず感染しなかった。
ネコに対する動物接種研究が計画されている(Albert Osterhaus教授、オランダErasmus
医療センターウイルス部、私信)。引用元:重症急性呼吸器症候群(SARS)の疫学に 関する 統一見解文書 訳:国立感染症研究所 感染症情報センター 2003.12.26 VII. 動物宿主と環境宿主 1.動物宿主 p27
SARS(重症急性呼吸器症候群・サーズ) は、ペットでも感染が確認されているが、病気になったペットはいない
そして、ペットから人へのウィルス感染の証拠はなかった。
まとめ
現時点では、ペットが新型コロナウィするを発症している事は確認されていない。
ペットが人間に感染させる証拠は無い。
しかし、感染した場合、触れ合ったり、一緒に寝たり、キス、食事で同じ物を食べる等は避けるべき。
そして、環境感染は考えられる。
環境感染とは、新型ウィルスだけではなく、様々なウィルスや最近が動物に付着(毛等)し、そこから感染する可能性がある。
動物と触れ合った後は、必ず手洗いや触った手で顔を触る、物を食べる等は控えた方が賢明かもしれません。
How long does the virus survive on surfaces?It is not certain how long the virus that causes COVID-19 survives on surfaces, but it seems to behave like other coronaviruses. Studies suggest that coronaviruses (including preliminary information on the COVID-19 virus) may persist on surfaces for a few hours or up to several days. This may vary under different conditions (e.g. type of surface, temperature or humidity of the environment).
If you think a surface may be infected, clean it with simple disinfectant to kill the virus and protect yourself and others. Clean your hands with an alcohol-based hand rub or wash them with soap and water. Avoid touching your eyes, mouth, or nose.
現在、様々な国のペット情報を注視しておりますので、新しい情報が出れば記事にしたいと思います。