8/7(月) 保護31日目 (生後約 37日目)
ハリネズミのぬいぐるみと遊ぶようになった。
目やにや体調の変化は見られない。
ミルク+ドライフードもすぐに食べるようになった。
しかし、まだ哺乳瓶を見ると乳首部分を求めているのか、吸い付こうとして倒す。
猫ハウスより外に居る時間がかなり増えた。
体重 500g
8/8(月) 保護32日目 (生後約 38日目)
投薬終了。
体重が増えていないので、カロリーを増やすために置餌に粉ミルクをかける。
粉ミルクかけご飯は、顔にミルク粉を一杯つけるのですぐにやめた。
栄養の吸収が悪いのであれば、それに対応した食餌(療法食 セレクトプロテン 獣医に許可済)があるので与えることにする。
もしかしたら、、成長しても2kg~3kgぐらいの、小柄な猫なのかもしれない。
親が分かればなー ある程度予測できるが、、こればっかりは仕方ない。
視力が良くなってきたのか、約70cm離れた場所から指を左右に移動させると、目で追い出した。
猫白血病ウイルス(FeLV)と猫免疫不全ウイルス(FIV)の検査をうけた。
検査の結果は陰性。検査キット及び検査表はこちらから。
猫白血病ウイルス・猫免疫不全ウイルスの検査については、ネットには色んな情報があるが、検査する動物病院に確認したほうが良いと思う。
使用する検査キットが違うのだろうか?ネットの情報と検査をうけれる時期についてはかなり差があった。個体にもよるのだろう。
使用キット IDEXX Laboratories,inc
猫白血病ウイルス感染症 潜伏期 2~4週間
【感染経路】 血液、唾液、涙そして糞尿などに含まれ、感染経路が多く、うつりやすい伝染病。同じ食器・グルーミング・じゃれあい等、長時間に及ぶ密接な接触によってうつる。人間にはうつらず、猫属にしか感染しない。
猫免疫不全ウイルス感染症 潜伏期 3~8週間
【感染経路】血液・唾液に含まれ、陽性の猫とのケンカで噛まれたりするとうつる。人間にはうつらず、猫属にしか感染しない。
上記の感染症について、詳しくは日本臨獣医学フォーラムへどうぞ。
保護開始(隔離期間)から4週と3日。白血病は検査するのに問題ないが、猫エイズがな。だが、猫エイズより白血病の感染力・症状が怖い。
今回うけた検査キットを信用し、猫免疫不全ウイルス感染症のリスクはまだあるが らなの猫への社会化を育む事にする。
猫の社会化の研究では5~7週齢を中心に、おそらく2~9週齢(種間は3~6週齢が重要)、成体まで継続(学習効果)する躾けは一般的に6週齢まで。
5~6.5週齢の間に人間が仔猫と触れれば、将来、人見知りをしない、ほとんど人を恐れない猫に育つ効果がある。
あくまでも、現時点での研究だから、今後、変わる事は十分にある。それに個体差もあるので全てに対して同じと思わない。
それでも、まやの現時点での行動を見る限り、大きく違うとも思わない。
らなもまやと同じく基本的に現時点までの研究を参考にした。
現在、まやの問題行動。すぐ私を鳴いて呼ぶ行動を修正している事から、らなの活動を助長する環境も配慮し、ハンドリング以外は監視モニターで様子を見る時間を増やした。
あとは、猫達が色々と躾けてくれると思う。そして、らなも猫達を見て学習する。
私から離れ、次の飼主さんの元で、一緒に楽しく暮らしてくれるだろう。
これで「保護仔猫らな 人工飼育の成長・備忘記録」は終了。
続きは、猫部屋日記にて動画・ブログにします。
【参考図書】
- 猫の行動学 行動特性と問題行動
- ドメスティックキャット その行動の生物学